2008年12月24日水曜日

乳頭温泉郷

メリークリスマス。
今日はイヴですね。


まぁぼくは仏教徒なので全然関係ないですが。
やっぱり、それでも今日はクリスマスなのです。

昨日の夜。
乳頭温泉郷へ行ってきました。

学生の頃、地理が大好きな社会少年だった僕は
一番、高い山だの、一番広い湖だの
なにかしら冠の着く場所の地図を広げては
にやにやするような怪しいマニア少年でした。

で、
この乳頭温泉郷がある
田沢湖は、水深が423メートルで、
「日本一水深が深い湖」で有名?なのです。

僕の中で勝手な東北三大湖
(十和田湖、田沢湖、猪苗代湖)のひとつ
だったので。それだけ見ても感激だったのですが。

今回、周りからの薦めもあり、
乳頭温泉郷の「鶴の湯」へ。



いやー。
もうなんというか、すごい。
幕末ロマンと言うか。なんというか。

江戸時代から続いている湯治場として有名らしく。
風情がある、建物がそのまんま今も宿場として使われているのです。

宿泊を相談してみると。
意外や意外にそれほど高くない?ってことで。
せっかくなので。少し贅沢して、一泊。


いいとは聞いていたけど、予想以上でした。
なんせ、携帯の電波も通じないような秘境。
当然パソコンの電波もない。
おまけにテレビもなにもない。
あるのは六畳一間にランプ、そしてストーブひとつ。
タイムスリップしたような感覚。




お湯は、乳頭温泉らしく、ミルク色なんですね。
すこしエロいですね。

入浴場には、手洗い場もシャワーもシャンプーも何もない。
あるのは洗面器と石鹸のみ。

なんか、音楽で言えば、エフェクターを一切使わない
アンプ直のギタリストみたいでかっこよかった(わかりづらい)



夕食は、山で採れたものがたくさん。
イワナかな、小学校の林間学校以来だ。食べたの。

基本的に、ごはんは、泊まっている人みんなで食べるから
家族連れや。カップルや。いいかんじのおっさん(職業フリーメン)や
わけありっぽい男女・・・。(笑)とか。
いろんな人が畳の応接間に集まって食べる。

そんななか、僕の目の前にいた、
だいたい30代後半?少しツリ目の松坂慶子似の
おそらくどこかの女の先生だと思う。

が、ちょうど横の同じくらいの年の女の人に、
やたらめったら愚痴りまくっていたのが印象的だった。
やれ、地方のほうが偏差値が云々だの、
試験の裏がどーのこーの。最近の男はどーのこーの。
セクハラがどーのこーの。
ものすごいでかい声でしゃべりまくる。
そして最後に日本酒をグビー!。

なんか、よくあるドラマのワンシーンを見ているようで。
・・・すごかった。

そのあと、隣の女性が席を立った後も
ツリ松坂はひたすら飲み続けていたんだけど。
その飲みっぷりが、なんかすごい。
ひたすら無言。とにかく無言。
まぁひとりでしゃべってたらそれはそれでなんだけど、
とにかくすごい不機嫌そう。

変な空気が応接間を包む。

なんか、そうとう喋りたいことがあるんだろうな。
こんなコト言ってるけど、
ふだん職場で言えてないんだろうな。
そんなことがものすごく伝わってきて
思わず切なくなった。
で、なぜか謝りたくなった。どうもすみません。

残念ながら、写真は撮れなかった。これもすんません。

夜は更ける。
時間が経つのが遅く感じる。

また、のちほど。